小論文の書き方「主題の決め方」
小論文をいきなり書くことは難しいと「小論文と作文の違い」で述べました。ではどうやって書いていくのでしょうか。
まずは何を書くのか、あなたが何を言うべきなのかを出題されたテーマから探らなくてはなりません。「何を述べるのか」というのが、主題です。
出題例別に書き方を述べていきますね。
●二者択一のテーマ設定:これはいわゆる「小学生に携帯電話を持たせるということにあなたは賛成か反対か意見を述べなさい」というような出題のものです。
このテーマが出題されたならば、まずあなたの立場で考えてみてください。あなたが「持たせてはいけないのでは?」と思うならば「私は小学生が携帯電話を持つことに反対である」ということがまず主題になりますよね。
この場合はこれでまず書くことが決まります。ここから具体的に「なぜそう思うのか」ということを考えて小論文を書きましょう。
●言葉が一つのテーマ設定:これは「資格を取ることについてあなたの考えを述べよ」といったような「資格を取ること」というように言葉が一つになっているテーマのことです。
これについては素直に「資格をとることは必要である」と思えばこのことが主題になります。
●言葉が二つのテーマ設定:「権利と自由についてのあなたの考えを述べよ」というような言葉が二つあるテーマのことです。
これはかなり高度なのでなかなかないテーマ設定だと思われますが、「権利」と「平等」なので必ず二つにからめて考えを述べることばもとめられます。
「自由に生活するうえで、権利はかかせないものだ」などと二つとも主題として示すことが書き方として必要です。就職のための出題者のひっかけにのらないように注意しましょう。
●課題文や資料がある場合の設定:これは最も重要な単語を選びましょう。表などの場合は、その特徴を探し出して端的に一文で示して主題としましょう。
就職の道は険しい、ですね!